バイク事故で寝たきり意識なしになった20代の男性患者さん。母は毎日、バスで2時間もかけて面会に来ています。回復を信じてマッサージや声掛けを続けています。

私が働いている病棟に、バイクの事故で寝たきりの状態になっている患者さんが入院しています。
その患者さんはまだ20代なんですよね。
自分より若い患者さんが、意識がなくて寝たきりの状態になっているのを見ているのは、本当に辛いですよね。
その患者さんのお母様は、毎日2時間もかけて面会にきて、患者さんの身の回りの世話をしてるんですよ。
本当は、自宅近くの病院に入院するのが一番なんですけど、高度な治療を受ける事ができる病院がないので、
この病院に入院しているんです。

 

患者さんのお母様は、いつか目を覚ます事を信じて、患者さんの体を拭いたり、キレイにしてくれているんです。
患者さんの好きな音楽を流したり、声をかけ続けて、体のマッサージも一生懸命に行っているんですよね。
いつ意識が戻るのか、回復するのか分からない家族の看病は、とても辛いものだと思います。
毎日2時間もかけて病院まで通って、それだけで、精神的にも肉体的にも負担が大きいと思うんです。
もし自分がそのお母様の立場だったらと思うと、すごく切ない気持ちになってしまいます。

 

お母様は、患者さんが回復する事を信じていて、意識のない息子に何かしてあげる事はできないかと思って、
介護について勉強しているんですよ。
私も、看護師として、その患者さんともっと深く接したいと思うんですけど、毎日の業務が忙しすぎて、
なかなか関わりを持つ時間が取れないのがとても辛いんですよね。
でも、患者さんは看病しているお母様の事を見ていると思うんです。
看護師は毎日患者さんのケアをしているんですけど、家族の代わりは出来ないんですよね。
看護や介護をする上で、家族の協力というのは、とても大切です。
私は、この患者さんが目覚める日が来る事をいつも願っています。